ミニオン・ハチャメチャ・ライドは程よいスリル感やミニオンたちのワチャワチャ感を楽しむことができ、大人から子供まで幅広く楽しめる乗り物となっています。
目的はもちろんこのライドとなるわけなのですが、そこに辿り着くまでの過程もほんの少しの情報があるだけで一気に楽しさが増すようになっています。
それだけでなく、映画本編にも興味が湧いて映画を見ることで再びライドに乗りたくなるという楽しみの循環を作ることが出来るので非常におすすめです。
今回はそんなミニオン・ハチャメチャ・ライドの詳細や奥深さについてまとめさせていただきました。
ミニオン・ハチャメチャ・ライド外観

ミニオン・ハチャメチャ・ライドは「怪盗グルー」シリーズに登場する主人公グルーさんの自宅となります。
「怪盗グルーの月泥棒」まではグルーさんは悪党として生きてきたため、その生き様が表れているかのように家が薄黒く不気味で、周りにある民家より一回りも二回りも大きくなっています。
車庫については映画では向かって左側に付いていましたが、デザイン上の関係かUSJのミニオンパークでは右側に付いています。
ミニオン・ハチャメチャ・ライドの入口はこのグルーさんの自宅の玄関からということになります。
搭乗者制限、怖さについて
ミニオン・ハチャメチャ・ライドはその乗り物の特性から人によっては搭乗できない場合があります。
ミニオン・ハチャメチャ・ライド利用基準(※一部)
身長: 102cm以上(102cm以上122cm未満には付き添いが必要)
体調: 心臓疾患、血圧異常のある方、脊椎系の疾患、妊娠中の方など
※その他詳細は公式HPに掲載されていますのでこちらをご覧ください。
ミニオンは一見可愛らしく、小さな子供や怖い乗り物が苦手な方は安心できるのではと思いがちですが、なかなかにスリルがある乗り物となります。
イメージ的にはディズニーランドにある「スターツアーズ」に近い感じはありますが、ミニオン・ハチャメチャ・ライドの方が大きく落下するような感覚にさせられる場面がいくつかあるため、浮遊感を感じます。
ですので、身長が問題なく持病がない方でも、落下した感覚が非常に苦手という方は避けた方が良いかもしれません。
個人の感想としてはコースターは苦手な方ではありますが、「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」については繰り返し乗っても良いと思える程度の怖さではありました。
「怖くて不安だけどどうしても乗りたい」という方は、画面上で落下しそうな場面だけ軽く目を閉じていると浮遊感が軽減されます。
待ち時間
ミニオン・ハチャメチャ・ライドは人気のアトラクションではあるものの時期によって待ち時間に大きな差があります。
大人気の「スーパー・ニンテンドー・ワールド」内のアトラクションや「フライング・ダイナソー」、「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」などに比べると、待ち時間は比較的短い印象があります。ですが混雑する時期や時間帯によっては、2〜3時間待ちになることもあります。自身が見た中での最長記録は230分でした。
個人的な感覚としては待ち時間が90分未満であれば通常の列に並ぶ価値があると感じます。特に60分前後であればすぐに並んでおきたいところです。
また、外から見た際に待機列が建物の外まで伸びている場合、待ち時間もかなり長くなりますので覚悟が必要です。
エクスプレスパスを利用する場合、実際に計測はできていませんが、混雑時でも30分程度で搭乗前の画面まで辿り着けると思います。
内装
ミニオン・ハチャメチャ・ライドの魅力はライド体験だけではありません。
施設内にはグルーさんのお家を再現した内装が随所に散りばめられており、待ち時間も存分に楽しめます。
その楽しさをより深く、よりたくさん感じるためにはUSJに行く前に「怪盗グルーの月泥棒」を鑑賞することをお勧めします。
映画を見ることによって親しみも一気に湧き上がりますし、「この場面で見たあの絵画だ!」「この家具は映画のどの場面であったのだろう?」という好奇心を持つことが出来ます。
また、日本のユニバーサル・スタジオは内装が特に再現性が高いので、それだけでも見る価値があります。ライドも最終的に8人乗りの個室に分かれることでより画面に対するリアリティを感じることが出来るようになっています。
これらはUSJならではのこだわりや想いを感じ取れる部分となりますので、海外でしか味わったことがない方も是非日本の「Minion Mayhem(ミニオン・ハチャメチャ・ライド)」を味わってほしいと強く願います。
その他に「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」オリジナルの装飾や設定も施されており、映画の世界観とUSJならではのポップな要素が融合した、ここでしか味わえない楽しさが詰まっています。
以下、内装の写真を「怪盗グルーの月泥棒」で登場した部分とオリジナルの部分とで分けさせていただきます。
怪盗グルーの月泥棒に登場した装飾
「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」はアトラクションがメインにも関わらず、その中で出来る限り映画に忠実な装飾にしようという想いが感じられます。
それだけでなく秀逸なのは並びの通路を進んでいくと装飾の内容だけでストーリーが進んでいる事がわかり、同時にライドの目的が想像できるように施されています。
以下アトラクション入り口からライド搭乗前の画面前までの装飾を掲載させていただきます。
玄関
以下の写真は「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」に入ってすぐの玄関部分に見られる装飾となります。ミニオンが木陰にいる絵画のみ劇中では居間にありましたが、その他は全て一階の廊下や玄関ドア周辺にあるものになります。
こちらでは「怪盗グルーの月泥棒」序盤のグルーさんの身も心も「悪党」だった部分が装飾に表現されています。


左の写真の絵画はミニオンが一人もの寂しく月を眺めている絵画となりますが、「怪盗グルーの月泥棒」の「月」の部分、そして一人なので「孤独」を表すために敢えて居間の絵画を玄関正面に持ってきているのかもしれません。





その他装飾は物騒だったり不気味なものが多くあります。
これらは非常に忠実に再現されているものの、三姉妹と出会う前のグルーさんの寂しくくすんでいた頃の初期の時期を表現しているものと考えられます。
劇中ではその他にも様々な物騒なものがありますので気になる方は是非映画で確認してみてください。
部屋に分かれる前の廊下
こちらは個室の手前にある廊下の壁にある装飾です。
個室の方向に気を取られてしまい、タイミングによってはどんどん進んでしまうのでなかなかじっくり見れないことが多いですのでお気をつけください。
こちらではグルーさんが三姉妹と出会った後の変化が描かれた装飾となっています。


左のグルーさんと三姉妹の絵画は「怪盗グルーの月泥棒」の劇中にはなかったのですが、第二作である「怪盗グルーのミニオン危機一発」の居間に飾られていました。ですのでこちらは「怪盗グルーの月泥棒」の後に描かれたものと考えられます。
右はグルー家の家系図で、家系図を英語では「Family Tree」というため、木の絵が背景となっています。
これら絵画の飾られている壁にはいたずら書きもあります。


劇中とは少し異なる位置に描かれているため、グルーさんの絵の下には補完される文字「gru=Daddy」が書かれていました。これらのいたずら書きはグルーさんの養子として三姉妹が生きていきたいと思えるようになったことが示されており、またグルーさんもいたずら書きを容認できるほど三姉妹を受け入れられるようになったという非常に感慨深いものになっています。
劇中のいたずら書きについてはこちら以外にも様々あるのですが、そちらについてはミニオン・パーク外にある「イッツ・ソー・フラッフィー!」のお店の壁に描かれていますので、買い物がてら観察しに行くことをお勧めします。
個室の中
個室に入ると画面を見るまでの間少し待機することになるのですが、ここではグルーさんの家具をじっくり観察することが出来ます。
個室によって配置が異なるようで、絵画や家具の位置がや向きが異なることがあります。

こちらを見る限りではミニオンたちに囲まれたグルーさん、ネファリオ博士やグルーさんの両親の絵画がありますので三姉妹と出会う前もグルーさんは実は孤独ではなかった事がよくよくわかる表現となっています。
ですが三姉妹と出会うことで実は身近にあったぬくもりを再確認でき、さらにはその繋がりが太くなる事ができました。ここではそれが表現されているのではと個人的には考察しています。
その他細かい部分では壁紙の柄や照明が忠実に再現されており、こちらもこだわりを強く感じるポイントです。
その中で劇中にはなかった装飾もあり、それについては「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」オリジナルのものである可能性があります。


グルーさんの赤ちゃんの頃の絵や両親の絵は劇中では居間には飾られていなく、家系図や劇中のアルバムからとられたものと考えられます。
これは個人的な考察では先ほども書いた通り、グルーさんの身の回りに元々あった愛情を表現するために敢えて装飾がされているのではと考えています。
またその上にあるピラニアは短編(みんなで模様替え)では「ノコギリザメ」が飾られていましたが、「怪盗グルーの月泥棒」のヴィランであるベクターのピラニア銃のピラニアが飾られています。
このピラニアは布の切れ端をくわえていますが、これはグルーさんのトランクスの生地となります。これは「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」オリジナルのものなのかもしれません。


左は居間にあった家具であり、特にサイの椅子は地下にあるグルーの研究所に通じる重要なものとなります。両扉のある棺のようなものはたくさんの針がついているのですが、短編(みんなで模様替え)でテニスボールを刺すことで物騒に見えないように施していたので、こちらは短編以降の装飾となっています。
右の写真は劇中に出てくる「縮ませ光線銃」となります。

こちらはドアの内側に小さなドアがあり、ミニオンたちが出入りするものと考えられます。
オリジナルの装飾
玄関の後の通路
玄関を通り過ぎるとその後の通路は「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」オリジナルの装飾を見る事ができます。












こちらのイラストには
「ミニオンの解剖図」
「Join now! MINIONS(今すぐ参加しましょう!ミニオンたち)」
「GREAT BRAINS MAKE GREAT MINIONS(優れた頭脳は優れたミニオンたちを生み出す)」
「BE A MINION NOW(今すぐミニオンになりましょう)」
「TO LIVE YOUR BEST LIFE(最高の人生を送るために)」
「It’s fun to be a minion(ミニオンになる事は楽しい)」
「BECOME A MINION(ミニオンになろう)」
「Your life could be great(あなたの人生は素晴らしいものになるかもしれない)」
「JOIN US(参加しよう)」
と書かれています。
これらのことから、並んでいる私たちにミニオンになることをしきりに誘っていることがわかります。
その他頭上には画面があり、「ミニオンクイズ」が楽しめたり独特な装飾を楽しむ事ができるので、待ち時間もあまり退屈せずにすみますしミニオンに関する知識を少しインプットする事ができます。


JALが協賛
こちらの「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」はJALが協賛しており、「JALとミニオン」または「JALとUSJ」とのコラボレーションの特典があったり企画が行われる事があります。
- ミニオンジェット1、2就航(現在は終了)
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン ジェット1、2就航(1は現在終了)
- プレミアムナイト招待
- USJ(ミニオン・ハチャメチャ・ライド)内JALラウンジ利用特典(条件を満たす一部の方のみ)
こちらのコラボレーションについてはマニアックブログの方に書いておりますのでご参照ください。
あとがき
USJ内のアトラクションもライドだけを目的にしても十二分に楽しめてしまいますが、特に「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」の施設に関しては映画の知識が少しあるだけで並んでいる間も観光のような感覚で見回すことが出来てしまいます。
アトラクションをきっかけに映画本編に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
その他映画を知ることで楽しめるポイントはUSJのミニオン・パーク外でも様々ありますし、オフィシャルホテルなどでもミニオンを楽しむ事ができます。
これらを知っておくと何度リピートしても楽しめるようになりますし、映画もUSJもより興味が湧くはずです。これからもミニオンを通してUSJが楽しめるよう、細かい部分を含めまとめさせていただこうと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
🍌ともすた🍌