怪盗グルーシリーズやミニオンズシリーズで登場する「ミニオン」。
当たり前のように現れて人間たちのいる社会に当たり前のように馴染んでいますよね。
初めて見る方は「なんだこの生き物は?」という思いを心のどこかに抱えて映画を見ることになるので、ミニオンが気になって仕方なくなると思います。
そんなミニオンたちのルーツは「ミニオンズ」という映画である程度知る事ができますがそれだけでは「ミニオン」を十分に理解することはできないと思いますので、2015年からずっと収集してきたミニオン情報をかき集めた情報を元に初めての方でもわかりやすいミニオン解説をさせて頂こうと思います。
とは言え怪盗グルーシリーズやミニオンズの作品は設定が多少なりとも変更になることもありますので、今回書いた内容が以降も同じ設定とは限りませんのでどうぞご了承ください。
※ミニオン関係の作品を見た事がない方はネタバレ内容を含みますので抵抗ある方は回れ右をお願い致します
ミニオンの存在意義
ミニオンの存在意義と立ち位置
ミニオンは英語で「Minion」となり、日本語では「手下」「手先」「子分」「家来」などの意味となります。
この言葉からわかるようにミニオンは自ら野望や目標を持つの存在ではなく、ボスに従い支える存在ということになります。
実際、映画「ミニオンズ」ではミニオンたちの存在意義として「世界一凶悪なボスの仲間になること」「ボスを幸せにすることがミニオンの存在する理由だ」と語られています。ミニオンたちはこれまで多くのボスに仕え、最終的にグルーさんという最高のボスを見つけ現在の生活に落ち着いたようです。
「手下」と聞くと仮面ライダーのショッカー戦闘員のような存在を連想するかもしれません。戦闘員は使い捨ての道具や操り人形のようにのように描かれる事が多いイメージがあると思います。しかしミニオンたちはそれとは全く異なっています。グルーさんからは最終的に家族のように受け入れられ、グルーさんの生活の一部にすっかり溶け込んでいきました。一方でミニオンたちの方もグルーさんを思いやり、心配する場面が描かれる事があります。
とはいえ、ミニオンたちはボスの命令を忠実に守るわけでもありません。何か気が散るものがあったり、自分たちがやりたいことを見つけたりすると、ボスの指令そっちのけにして別なことをしてしまいます。その結果、高確率で学級崩壊のような状態になることも少なくありません。
それどころか大失敗、いわゆるドジを犯してボスの身に危険が及ぶこともしばしばです。
それでも「手下」としてまったく役に立たないとかと言えばそうではありません。その点については後ほど解説させていただきます。
そういうわけで、ミニオンはボスの「手下」として登場し、主役としての立場ではなく「脇役」として活躍しているわけなのです。
スピンオフ作品であるミニオンズシリーズではミニオンがもちろん主役となりますが、本編である怪盗グルーシリーズではグルーさんが主役でミニオンたちは脇役という事になります。
怪盗グルーシリーズの作品によってはミニオンの登場が少ないという感想を目にすることがありますが、それは本来ミニオンが脇役であるということを知らなかった故なのかもしれません。
ただそれだけミニオンとは脇役ながらもインパクトが強く、観る方にとって愛おしい存在となっているという事ことでもあるのでしょう。
もう一つの存在意義
実はミニオンにはもう一つ重要な生き甲斐があります。
それは悪(ワル)な事をすること。
ボスが「凶悪」であればあるほどミニオンたちはボスに惚れ、生き生きと楽しそうに過ごせているようです。
ですが「怪盗グルーのミニオン大脱走」ではグルーさんが悪党から足を洗ってしまったためにミニオンたちが不満を見せて反抗する場面がありました。
ですのでボスと共に「悪事をすること」がミニオンにとっての楽しみであり幸せとだという事がわかります。
ですが「怪盗グルーのミニオン超変身」からミニオンたちも少し変化が見られてきたかもしれません。もしくはその欲求に上手くバランスがとれるようになってきた、という解釈の方が正しいのかもしれませんが。
ミニオンはどのようにして誕生した?
さてそんな不思議な存在のミニオンですが、一体どのようにして誕生したのでしょうか。こちらについては明らかになった部分と謎な部分とが混在しています。
「怪盗グルーの月泥棒」の日本語吹き替え版においては主役のグルーさんが養子で引き取った3姉妹にミニオンのことを「バナナで作った従兄弟(いとこ)や」ときまり悪そうに説明していました。
ですので恐らく「怪盗グルーのミニオン危機一発」くらいまではミニオンはネファリオ博士によってバナナで作られたと考えられていたと思われます。
ですが後にこれはグルーさんが苦し紛れに説明したものであって真実ではないことがわかりました。
というのもその後の「ミニオンズ」の作品でミニオンたちは海の中で単細胞として誕生し、尾びれなどが生えて最終的には手足ができて陸に上がったという事がわかったからなのです。
この点がまず現在においてミニオンたちの出生の明らかな部分となっています。
その他は不明な点が多々あり、海から上がる時点でミニオンは大勢存在しておりどのようにして増えていったのかは未知なままです。
また、陸に上がる時点でミニオンたちは言葉を会得し名前(男性に多い名前)をそれぞれ持っておりその時点でかなり知能も進化している事がわかります。ですが海の中でどのように言葉を覚えていったのかはわかっていません。
その辺りについては解明はされていないもののこちらのサイトのピエール・コフィン監督のインタビュー記事(2015年ミニオンズ公開時)にて触れられていますのでご参照ください。
ミニオンが大勢いるのは人間をミニオンに変えたからなのか、はたまたクローンなのか?
前者はUSJの「ミニオン・ハチャメチャ・ライド」にて行われていましたがこれはミニオンたちの本当の原点ではなさそうです。またクローンも人の手が必要になる上に体型や目の数、髪型なのが多様化する事がなくなるので今現在においてはこの二つの説で説明するのは難しいのかもしれません。
結局ミニオンたちがあれだけ大勢いることの理由はミステリアスなまま終わりそうです。
ミニオンはいつから存在しているのか
こちらも明らかになっている事とそうではない事があります。
「ミニオンズ」の映画パンフレットではミニオンたちは恐竜時代の1億4500万年前からは少なくとも存在している事が書かれており、劇中の解説では「人類より前から地球に存在している彼ら」と言われています。
ですが、原点である単細胞の頃については具体的に何年前の事か書かれていません。
人類を含めあらゆる生物は海の単細胞が進化して誕生したと考えられていますが、その単細胞ができたのは調べてみるところによると39億5000万年前と言われています。
「ミニオン」の完成形ではないもののミニオンの原点となる単細胞生物もその頃に誕生したのではないかと考えられます。
これはあくまで仮説になりますが、単細胞レベルで考えると人間とミニオンは同じ時代に生まれているのかもしれません。
ミニオンの特徴
ミニオンたちの共通点・異なる点
以下ミニオンたちの特徴を共通点と異なる点に分けて箇条書きにしてまとめさせていただきます。
ミニオンたちの共通点
- 肌が黄色い
- 小さくて丸い
- ゴーグルとオーバーオールを身につけている
- 言語は同じ
- バナナが大好き
- 今の所は不死身で寿命もない
- ピーナツ大の脳みそでおバカちゃんだが文明を作ったりなど頭の良い部分がある
- よく笑いよく楽しむ
- 歌やダンスが好き
- 仲間やボス想い
個々で異なる点
- 目が一つのタイプと二つのタイプがいる
- 基本目の色は茶だが、左右の目の色が違うミニオンもいる
- 体の長いミニオンや太いミニオンがいる
- 様々な髪型がある
- 性格はそれぞれ
- 名前が一人一人異なる(同じ名前の場合もある)
「個々で異なる点」の詳細ついては別記事でまとめていますので気になる方はこちらをご覧ください。
その他これらの項目では解説する点が多々あるのですが少しずつ記事にてまとめていけたらと思っています。
ミニオンたちの類まれなる能力
ミニオンは脳みそが小さいながらもその知能については人間で言うところの幼稚園の年長〜小学一年生くらいはありそうに思えます。
ですが、技術力は人間もびっくりな部分もあり、「ミニオンズ」ではミニオン文明を洞窟の中で築き、「ミニオンズフィーバー」ではグルーさんの秘密基地を家の地下に作り上げました。
また、「怪盗グルーの月泥棒」ではネファリオ博士の指示下もありますが月に行くロケットを作り上げたり、「怪盗グルーのミニオン危機一発」はジャムを作る機械や車まで操作出来ています。そしてなんと言ってもすごいのは「怪盗グルーのミニオン大脱走」において独自の力だけで飛行船を刑務所の中の物を利用し作り上げてしまう事です。
ミニオンたちはボスの命令を注意散漫によって守れないことがしばしばありますが、このようなミニオンたちの類まれなる能力もあるためにボスのグルーさんが助かっていることは少なくないはずです。
また、技術力以外にもミニオンが大勢いることで出せる力も凄まじいものとなっています。
集団でいることでこなせる数が増えたり、連なることで空中に落下するマーゴやグルーさんを救い出すことに成功しています。USJのミニオン・ハチャメチャ・ライドでも集合して大きな手の形を作り橋となる場面もありました。また上記で書いたロケットや飛行船の製作も人数が多いからこそ短期間でできたものなのだと考えられます。
ミニオンたちは一致団結すると人間には考えも及ばないほど莫大な力を発揮するようです。
あとがき
以上がミニオンの解説となります。
ミニオンたちは
- あくまで脇役として登場している
- 存在意義は最強最悪のボスに仕え、ボスを幸せにすること
- ボスと悪事をすることに幸せを感じる
- 注意散漫だったりドジのために大失敗をしばしば犯す
- 海の中で単細胞として誕生してその後陸に上がっていった
- ミニオンの形としては人類より前から地球上に存在している
- ミニオンたちの間に共通点もあるがそれぞれに異なる点もある
- ミニオンたちは技術力があり、集団でいることで類まれなる能力を発揮する
これらの特徴があり、それらの相乗作用よって観る方を魅了する結果となっているのかもしれませんね。
今後の作品でさらにミニオンたちの情報がわかっていくかもしれませんので、明らかになり次第また追記させていただき考察していこうと思っています。
この記事を読むことで今までとまた違った目線で映画を楽しむことができると幸いです。
細かい部分でまだまだ説明できていない部分がありますが、気になる方はマニアック版のミニオンファンのブログをどうぞご覧ください。
その他まとめ記事はたくさんありますのでテーマ記事一覧からご覧ください。
また、怪盗グルーのミニオン超変身などの最近の情報が更新できていませんでしたので近々アップする予定でおりますのでどうぞよろしくお願い致します。
🍌ともすた🍌